家族全員で仲良く帰化申請

帰化申請自体は個人でしてもいいですし家族全員でしても問題ありません。ただし、家族の一人だけが帰化申請する場合はその理由を聞かれますので答えの準備をしておきましょう。

また、家族全員で申請する場合は多くのメリットがあるので、どうせ申請するのであれば全員で申請したほうがいいと思います。

家族全員で帰化申請するメリット

まずは大きなメリットとして一人ずつ別に帰化申請をするのは手間がかかるのは言うまでもありません。また「日本人の配偶者」とみなされ要件も緩和されることにもなります。

では、早速どういうメリットがあるのか具体的なものを見ていきましょう。

1.家族全員の戸籍ができる

外国人は日本の戸籍に入ることができませんが帰化することにより全員の戸籍ができます。

2.未成年の子も帰化できる

帰化の要件の中に能力要件というものがありますが、これは本国の法律で成人に達している必要があるという要件です。この例外として帰化を一緒に申請すれば未成年でも帰化ができるようになります。

3.書類の準備が楽

当然ですが同時申請により一部の書類を省略することができます。また、必要な書類があったとしても一度に手配できるので手間が減ります。

特に本国から取り寄せる書類は時間がかかりますし、日本語への翻訳も必要でかなり労力を使います。そのようなこともあるので、省略できるものが増えるのです。

4.要件の緩和

帰化申請するには6つの要件を最低限満たしておかなければ話にならないのですが、そのうち 「生計要件」「能力要件」「居住要件」の3つが緩和されることがあります。

能力要件にかんしては2で記載しておりますが、生計要件も日本人の親を持つ子は満たす必要がありません。

また、居住要件である5年以上日本に居住しておかなければならないという要件も必要ありません。配偶者の場合はこの居住要件は1年以上日本に居住しておかなければならないけませんが、それでもかなり緩和されていることになります。

5.行政書士費用も安くなる

書類の準備が楽になる分、行政書士費用も抑えることができます。弊所でも二人目からは半額程度になりますので一気に申請することをオススメ致します。

デメリットはあるの?

大きなデメリットはありませんが、主たる申請者が不許可になると他の家族も不許可になるということくらいです。

まとめ

以上のように基本的には家族全員で申請することが望ましいとされています。法律上一人でも申請はできますが冒頭にも書いているように、合理的な理由を求められるので準備が必要です。